2018年6月6日水曜日

お客様のクレジットカードですが、クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております

ソフトバンクとIIJmioの毎月の利用料金をジャンパンネット銀行のVisaデビットで支払っていたが有効期限が6月までだったので5月初旬に番号を変更して新カード番号を両社に登録した。IIJmioは5月7日に電話で手続きし同日登録完了のメールが来た。ソフトバンクへは5月11日に新カード登録申請の葉書を投函した。
【注意】IIJmioは現在Visaデビットでの新規契約はできない。僕が契約した2015年当時はできていて当時から継続して使用している場合のみ今でもVisaデビットを使用できる。

IIJmioからの通知


5月11日にIIJmioから「ご指定いただいておりますお客様のクレジットカードですが、クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております」という内容のメールが来て、後に5月9日付の「IIJmioサービス停止予定のお知らせ」とコンビニ払込票が郵送されてきた(詳しい経緯は前の記事にある)。
通知の内容を一部抜粋する。
さて、ご指定いただいておりますお客様のクレジットカードですが、クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております。
つきましては、下記「●ご対応方法」並びに同封の「IIJmioご利用料金決済のためのご対応方法について」を参照の上、ご対応をお願いします。期日までにご対応されなかった場合、誠に残念ながらご契約サービスの停止並びに契約の解除をさせていただきますので、予めご承知おきください。
(中略)
[サービス停止予定日]  2018年06月06日
[契約解除予定日]    2018年07月06日
悪意をもって要約すると「サービス止めるよ! カード会社がお前のクレジットカードは使えないって言ってて4月分の料金が決済できねえじゃん。とっとと払わねえとサービス止めるし契約も解除するよ!借金払えよ!このうすら馬鹿!」となる。
ところが前提となる「クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております」がまったくの事実無根なのだ。次のソフトバンクのケースと併せて後で事実関係を明らかにする。

ソフトバンクからの通知

5月31日になって今度はソフトバンクから5月26日付の請求書&払込用紙とともに「お振込み用紙でのお支払いのお願い」が郵送されてきた。一部抜粋。
この度ご契約のクレジットカード会社より、今回の弊社のご利用料金のお支払いにつきましては、ご指定のクレジットカードをご利用いただけない旨の連絡がございました。
(中略)
*クレジットカードをご利用いただけない詳細理由などにつきましてはご契約のクレジット会社へお問い合わせください。
IIJmioと同じく「クレジットカード会社より(中略)クレジットカードをご利用いただけない旨の連絡がございました」は事実無根である。

カード会社に問い合わせる

さて、事実関係を明らかにしていこう。どちらも即ジャパンネット銀行JNB Visaデビットカスタマーセンター(以下カード会社)に問い合わせた。IIJmioもソフトバンクも新カード番号登録時の有効性確認の問い合わせの記録は残っていた。もちろん有効なカードですよと応答している。しかし二社ともに料金の請求が来た記録が残っていない。収納代行業者等を使っていれば請求者の名前が違っていることもあるが新カード番号発行以来どの請求に対してもエラーを返していない。(また更新前の旧カードも有効性確認が来てエラーを返したこともないし請求が来てエラーを返したこともない)。つまりどこの誰に対してもカード会社は「このクレジットカードは利用できない」などとは言っていない。
請求側かカード会社かどっちかが嘘をついていることになる。

ソフトバンクの対応

カード会社の回答を受けてソフトバンクに問い合わせて請求側が嘘をついていることがわかった。カード会社の回答を伝えてサポートに調べてもらったところ、ソフトバンクは審査会社を介してカード会社に料金を請求をしており、審査会社が旧カードの有効期限・新カードへの切り替えタイミング等を独自に判断してカード会社に請求を出さずに今回の料金については振込にするという決定をした、次回分から新カードに請求が行く、ということだった。

ならば「クレジットカード会社より(中略)クレジットカードをご利用いただけない旨の連絡がございました」と事実無根のことを書かずに最初から「支払方法の変更手続きに伴い今回は振込でのお支払いをお願いします」とでも書いてくれればよかったのだ。それならカード会社にもソフトバンクにも電話で問い合わせるという手間をかけずに済んだのだ。

と不満は残るがソフトバンクは問い合わせに対して状況を把握して何が起きたのかということをきちんと説明してくれた。通知の文面は今後修正する必要があるが当然とはいえ状況を合理的に説明してくれたことには感謝する。

IIJmioの対応

問題はIIJmioだ。IIJmioも収納代行業者を介してカード会社に料金を請求している。カード会社の回答を伝えてもサポートは当初文面以上のことはわからないと全く解決にならないことを言うので、「クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております」のならばカード会社から返されたエラーが残るはず、収納代行業者にカード会社の回答を伝えてこちらが納得できる説明を求めてくれ、と頼んだ。だが収納代行業者は個別の決済の詳細は答えられないと説明を拒否してきた。

収納代行業者がより具体的な状況を説明しない限りこれ以上原因を追求することはできない。IIJmioのサポート及びカード会社のサポート両者の「別のカードを登録してみてはどうか」のアドバイスに従って新たにVisaデビットのカード番号を発行(新々カード)して登録したが、新カードを使えなかった理由が分からないのだから新々カードを登録したところでまた使えない可能性がある。おおいに不満と不安が残った。

ソフトバンクの件を受けてようやくこのIIJmioの件が理解できた。IIJmioの収納代行業者もソフトバンクと同様カード会社に請求を出さずに独自の判断で支払いをコンビニ払込に変更したのだ。収納代行業者が説明責任を果たさないので推測ではあるのだが間違いないだろう。料金の請求自体まったくしていないのに「ご指定いただいておりますお客様のクレジットカードですが、クレジットカード会社より、ご利用いただけない旨の連絡を受けております」と事実無根の理由を挙げて、こちらが請求に対して支払いを怠ったとしてこの再度の請求に対して支払わないと「契約サービスの停止並びに契約の解除」に及ぶと言ってきたのだ!

言語道断! 改めてご立腹である。

おそらくIIJmioも新々カードを登録する必要はなく、今回だけコンビニで払い込んで後は放っておけば、ソフトバンク同様新カードで次回からの決済が問題なく行われていたと思われる。

IIJmioはカード会社に請求が行ってない事実を後に把握

というのは新々カードの登録完了のメールで、既に届いている4月分のコンビニ払込票は破棄してくれ、4月分は5月分と一緒に新々カードで決済する、と言ってきていたからだ。当時はこの意味するところがわからなかった。新カードで決済に失敗した顧客が新たに登録した新々カードによる決済がコンビニ払込より確実だとどうしてわかる?

IIJmioは、4月分はカード会社に請求が行ってなかったし5月分(6月決済)からは新カードで決済できていたはず、という事実をこの時点で把握していた。つまり6月からはカードでの決済が問題ないことを把握していたので送付済みのコンビニ払込票を破棄し新々カードで決済することにしたのだと思われる。

こちらは何が起きているのかさっぱり理解できず、クレジットカード決済の仕組みを調べるやら問い合わせやら回答待ちやら新々カード番号の発行やらと随分とリソースを消費させられた。事実を把握したのであれば事後であってもひと言説明するのが筋だろう。

蛇の足

 ここまで事実が明らかになれば蛇足になるが念のために書いておく。IIJmioの4月分料金は6月3日に、5月分料金は6月6日に新々カードで問題なく決済された。